男性には「察する」能力を期待せず、正しく要望を伝えよう
伝え方さえ間違えなければ、不満や希望はどんどん伝えていい
男性の察する能力のなさが理解できず、「どうして気づいてくれないの?」「何でこんなことも分からないの?」と喧嘩になってしまう女性は多いですが、爆発するほどに不満を溜め込んだところで、女性側がストレスにやられるだけで、男性の察する能力が目覚めることはありません。
いつかは気づいてくれる、理解してくれる、分かってくれるというのは、女性側の願望でしかありません。そんな、ほとんど叶わない未来を待つより、はっきりと願望を伝えることが、二人の仲を深めることになります。

でも、ワガママって思われたりしないかな~? 相手が鈍感だと、あれもこれもって結構色々言わなくちゃいけないからなあ。口うるさいヤツって思われそうで・・・・・・

そうねえ。だから、限度はあるわよね。
そもそも、女性と同じレベルの気遣いを男性の求めるのは、ムリな話だから

伝え方を覚えるのが大事なんじゃない?

あら、バン美じゃない。それで、伝え方って?

イライラし続けて、怒り出すまで不満をため込んじゃうと、結局伝えようとするタイミングでは喧嘩になっちゃうじゃない?

まあそうね。

だから、今こうして欲しいってタイミングで、上手に伝えるの。
例えば、足がはやいなら、手をつないで歩くとか、腕にぎゅっとしがみついて、はやく歩けないようにしちゃえばいいのよ

そうねえ。言葉ばかりで相手に願望を伝え過ぎると、どうしても女性側が一方的にあれこれ言ってるみたいになっちゃうからね。
シチュエーションによって、なるべく「行動」で相手を自分の希望に沿う方向に促すスキルを身につけておくと、「言葉」で不満を伝えるタイミングを減らすことができます。
シチュエーション別、察して欲しいを行動で示す方法
待ち合わせ場所で会った瞬間にろくにこっちも見ずに「行こっか」とスタスタと歩き出した時
付き合いに慣れると、男性は女性の細かいところを見ようとしなくなるため、顔も見ずに歩きだしてしまう人もいますが、これは相手に興味がないからではなく、すっかり安心して慣れきっているからです。
女性側は、せっかくおしゃれしたのに、という思いや、ちゃんとこっちを見て欲しいという思いを察して欲しい訳ですが、そんな時には女性の側から、「もっとちゃんと見て」という要望を正直に伝えましょう。

にこっと笑顔で、「こっち向いてよ。 あは♡ 顔見れた♡ おはよ」
相手をドキっとさせるような言い方や仕草で、もっとこっちを見て、と伝えましょう。
デートの途中でスマホをいじりはじめた時
これも、付き合いになれるほどに起こりやすいことですが、すでに彼女といるのが日常になってしまうと、ゲームやニュース、気になっている出来事などをチェックしたくてすぐにスマホを触ってしまう男性は多いものです。
こんな時には、我慢して相手がスマホを見終わるのを待つのではなく「何見てるの?」と、スマホで見ているものを話題にしましょう。ですが、もし、自分の話を聞いて欲しい場合、スマホを見すぎでイライラするという場合には、かわいくその要望を伝えます。

「今はデート中だから、スマホは後でね♡」
電車やエレベーター、エスカレーターで自分を守る立ち位置に移動して欲しい時
電車やエレベーターなどで、付き合いたての頃には立ち位置を気にしてさっと動いてくれていた彼が、最近はなんだか自分の好きな位置に適当に乗っているという場合、「ちゃんとエスコートしてよ」とい不満が出てくることもあるはずです。
そんな時には、相手の服の裾を引っ張るか、腕や、相手の人差し指や小指を引っ張るなどして相手を移動させましょう。

でもこれ気をつけてね。服にこだわりのある人の服は、引っ張っちゃダメよ。指とか手にしてね
レストランでオーダーを自分の代わりに頼んで欲しい時
2人の関係が当たり前になるほどに、男性が気をきかせて「オーダーどうする?」と聞いて、代わりに頼んでくれることがなくなることってありますよね。自分で自分の好きな物を頼む方が良い人は、自分で注文すればOKですが、男性に紳士的にまとめてオーダーして欲しい場合には、その要望をかわいく伝えましょう。
「あたしこれ食べたいな。〇〇君、一緒に頼んでもらってもいい?」と頼み、オーダーしてもらったら、口パクでお礼を伝えましょう。

口パクで「ありがと♡」っていうと、かわいく映るよ
このように、男性に「こういう行動をすると彼女が喜ぶ」と思うように何度も行動を誘導していると、次第に男性は、状況に応じた行動が染み付いてくるようになります。
男性は、言葉で何度も「注意」されると、かえって反発して取るべき行動が取れなくなってしまうので、「〇〇してよ」「何で〇〇してくれないの」と、相手を責める言い方をするのはNGです。
「褒められた」「彼女が笑った」「嬉しそう」「俺かっこいい」と思わせることができなければ、男性に察して欲しい行動を取ってもらうことはできません。
そのため、どうしても口で言わなければ伝わらないという場合にも、言い方には十分に注意する必要があります。
あれこれ言いたくなる気持ちはこらえて「伝える」ことを目的に
伝わらなければ意味がない。喧嘩をしても余計に気分が悪くなるだけ
例えば、人混みで酔ってしまって休みたい時には、「酔っちゃったから休みたい」と、移動を促す必要がありますが、その時に、相手がイベントで楽しそうにしていてなかなか自分の様子に気づいてくれないとしても、相手を責めてはいけません。
こういう時には、ぎゅっと相手に抱きついて、気づいて、とアピールすることが大切です。男性は、他の事に目が行っていると、相手の言葉が聞こえない場合もあるからです。
また、「ここ寒いね」と言ってアピールしたつもりなのに、相手からは「そうかな?」と返されてしまい、「ここから移動したい」という気持ちが伝わらなかった時にも、イライラしたり、怒ったりしてはいけません。
これじゃあ通じなかったか、と思い直して、「寒くて風邪引いちゃいそうだから、あったかいところに移動しない?」と分かりやすく伝えましょう。そうすることで、男性も、ああ、そういう意味か、とやっと気づくことができます。

これは男女問題に限らずだけど、伝え方一つで全ての結果は変わるからね。
特に、元々女性は本能的に察する能力が高いし、マルチタスクに向いているだけに、「何でこんなこともできないの?」って男性に対して思っちゃう場面は出てきちゃうものだから。
そんな時には、「宿題やりなさい」って言うほどに、男子小学生が宿題をやらなくなるの図を思い出すべきね

ふふふ。本当にその通りね。やれって言われたら「やらない」し、やるなって言うと「やる」。褒められると「やりたくなる」し、けなされると「投げ出す」。それが男子の生態だからね

そうね。女性にだってそういう一面はあると思うけど、男子の方がそういう面は強いわね

そう。だから、褒める、立てる、おだてる。これが大事

うー。できるかなあ? 思ってないことを言うの、苦手だし。つい感情的になっちゃう

うさ子ちゃん。あのね? 褒めるのも、相手を立てるのも、おだてるのも、結局自分が幸せになるためよ?
相手がちゃんと察するようになったら、一番得をするのは、誰?
あたしよ、あ・た・し

目的のためには手段を選ばない女! バン美! でも、その手段、正しいわ!!!

が、がんばりますっ

そんなに頑張らなくていいのよ。
ただ、シチュエーションごとに台詞を作っておけばいいわ。台本を作って暗記でもしておけば、後はその場で「演技」をするだけ

演技? ムリです!

そんなことないわよ。最初は演技でも、そのうちそれも、ちゃんと自分の一部になるから
女性と付き合ったことがほとんどない男性や、付き合った女性に「察しない」ことを注意されたことのない男性が女性のことを学んでいるケースはほとんどありませんし、自然に「察する」能力を身につけていることもほぼありません。
ですが、これから、楽しい思いや、良い思いをしながら、女性が喜ぶ行動や言動を学ぶことはできます。
そして、是非女性が喜ぶような行動をしたい、言動をしたいと思うかどうかは、女性側の行動と言動にかかっているのです。